2018/02/25

2月度 アトリエコンサートを終えて

2月度のアトリエコンサート無事終わりました。
お越し頂きましたお客様、出演者の皆様、本当に有り難うございます。
たくさんの方にお越し頂き、嬉しい限りでございます。
今回もまたとても有意義な時間を過ごせました。


出演者

・安藤 里江 (ソプラノ)
・野村 光洋 (バリトン)
・齋藤 舞  (ピアノ)
*前回のブログにプロフィールを載せましたので割愛致します。

当日のプログラム

・モーツァルト作曲 /「魔笛」より ”パパパ”
・グノー作曲 /「ロミオとジュリエット」より ”私は生きたい”
・ベッリーニ作曲 /「清教徒」より ”あぁ永久にあなたを失ってしまった”
・プーランク作曲 /「15の即興曲」より ”エディットピアフを讃えて” (ピアノソロ)

・木下牧子作曲 / うぐいす
・村井邦彦作曲 / 翼をください
・瀧廉太郎作曲 / 荒城の月
・湯山昭作曲 / 電話

・ドニゼッティ作曲 / 「愛の妙薬」より ”なんという愛”



湯山昭先生の『電話』、面白い歌ですね。
コンテスト入賞報告の電話で売れない画家の感情が上下する様がとてもコミカルな歌です。
他にもポップコーンやショートケーキといった不思議なタイトルの楽曲もあるようで少し気になります。
日本の楽曲は『荒城の月』のように素朴で静かなイメージで情景を表す歌が多いと思っておりましたが、洒落の効いたといいますか、楽しい曲もあるなと思い出させる1曲です。
フォークですが、高田渡の『アイスクリーム』なども面白い曲ですよね。





そして今回はピアノソロを入れて頂きました。
折角ピアノを調達したのですから是非ソロで演奏を聴いてみたいと思っていたところ、このコンサートに相応しい選曲をしてくださいましたよ。
フランシス・プーランクがシャンソン歌手のエディット・ピアフを思って作曲したといいますか、とても耳障りの良い曲です。
プーランクはジャン・コクトーと交流があり彼のサロンにも通っていたのですね。
アトリエコンサートもサロンのような場所なればいいなと思いながら聴いておりました。



さて、オペラの楽曲で選択肢の多いジャンルはやはり恋愛の曲。
今回選んで下さった曲もそうですね。

『パパパ』はパパゲーノとパパゲーナがめでたく夫婦となる楽しい愛の歌、恋への憧れのを歌うジュリエット、ベッリーニの曲は婚約者が別の男性に惹かれている事を知ったリッカルドの悲しみの歌。
最後の『愛の妙薬』は偽の媚薬に翻弄されたアディーナが本当の愛を知る歌で、『トリスタンとイゾルデ』の物語が騒動のきっかけとなります。





『トリスタンとイゾルデ』は吟遊詩人によってヨーロッパ中に広められたケルト人の伝説です。
再会した2人が恋に落ちるが結ばれない事が分かり心中しようと毒薬を飲みますが、実は媚薬だった為より一層激しく愛し合う事になります。
愛の妙薬ではこの物語を村の娘に読み聞かせ、「あり得ないわ!」と大笑いするのがアディーナという女性ですね。

前回もそうですが合間に楽曲の説明もにして下さる為、分かりやすく楽しんで聴く事が出来るのもこのコンサートの特徴です。

そういえば『トリスタンとイゾルデ』はリドリー・スコット総指揮で映画も作られており、当時『ロミオとジュリエット』の元ネタとして宣伝をしていましたが本当のところどうなのでしょうか?


さて、次回は3月の終わり頃を予定しております。
出演者はもう決定しておりますので、詳細決まりましたらすぐにお知らせ致します。
次回もオペラですが他のジャンルも検討しておりますのでどうぞお楽しみに。





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