2018/04/10

YPSILON ATELIER CONCERT 次回開催日のお知らせ

新年度に入りましたね。
この時期は何かと慌ただしくなりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
弊社も芳さんの展示会がありこの1週間慌ただしく過ぎましたが少し落ち着いてまいりました。


3月度のアトリエコンサート、ご来場いただいた皆様ありがとうございます。
毎度多くの方にお越しいただき感激です。
3月は前回のブログでご紹介したソプラノ種谷さん、テノール田中さん、ピアノ齋藤さんの3名による演奏でした。
種谷さんは先月ソロコンサートも開催しており、皆様とてもご活躍されているようです。



プログラム
・アヴェ・マリア / シューベルト
・アヴェ・マリア / カッチー二
・アヴェ・マリア / マスカー二
・ゆく春 / 小野芳照作詞 中田喜直作曲
・鐘がなります / 北原白秋作詞 山田耕作作曲
・私が街を歩くと / プッチーニ作曲 オペラ「ラ・ボエーム」よりムゼッタのアリア
・誰も寝てはならぬ / プッチーニ作曲 オペラ「トゥーランドット」よりカラフのアリア
・見上げてごらん夜の星を / 永六輔作詞 いずみたく作曲






演出上詳しい説明を入れられませんでしたが、3大アヴェ・マリアの内シューベルトとカッチーニの楽曲とマスカーニの世界で最も美しい間奏曲と言われているオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』にピエトロ・マッツォーニが詩を付けた楽曲をお聞きいただきました。



シューベルトのアヴェ・マリア、本当は『エレンの歌 第3番』といい、スコットランドの詩人ウォルター・スコットの叙情詩『湖上の美人』から詞を引用し、ドイツの教育者アダム・ストルクがドイツ語に翻訳しシューベルトが曲をつけました。
湖上の貴婦人エレンが追放された父親と共に追われる身となり、聖母マリアに助けを求めて祈る歌で、歌い出しと歌い終わりの歌詞がアヴェ・マリア。
これがとても印象強く、いつしかシューベルトのアヴェ・マリアと呼ばれるようになったようです。



またカッチーニのアヴェ・マリアは、現在ではカッチーニ作曲ではないと言われております。
旧ソ連の作曲家、リュート、ギター演奏者ウラディーミル・ヴァヴィロフが作曲し作者不明で1970年頃に発表、死後にD・カッチーニの名で再レコーディングされため(恐らく1974年頃)、近年ではジュリオ・カッチーニ作曲と誤解されたようです。 
ヴァヴィロフは他にも昔の古典作家の名を借り、自身の曲を発表しております。
有名作曲家の名であれば楽曲の注目度も変わるという事をヴァヴィロフ自身よく分かっていたからなのでしょうね。






そしてトゥーランドットのアリアは初回のアトリエコンサートでも歌っていただきましたが、歌い手が変わると曲の味わいも変わるものでまた違った印象を受けました。
こういった聞き比べが出来るのもとても面白いものです。








さて次回のアトリエコンサートですが、5月の開催です。

YPSILON ATELIER CONCERT
開催日: 5月11日(金)
開場 : 18:30 ~
開演 : 19:00
会場 : サルトリアイプシロン
チケット代:2,000円
お問い合わせ: ypsilonconcert.tokyo@air.ocn.ne.jp
                     03-6225-2257
*ご来観にあたりお電話、メールにてご予約をお願い致します。
 まれに返信メールが迷惑メールボックスに届く場合がございます。
 返信メールが届かない場合、迷惑メールボックス、フィルターの確認をお願い致します。


今回はソプラノとカウンターテナーです。
実はこのお2人もミラノの工房で歌っており、とても評判が良かったそうなので私共も楽しみにしております。
ピアノは前回同様齋藤さんの演奏です。




Soprano 山本 彩恵子やまもと さえこ

北海道稚内生まれ、函館育ち。昭和音楽大学声楽科卒業、同大学院専攻科・第31期藤原歌劇団育成部を修了し同歌劇団に所属。
2015年よりイタリア・ミラノへ留学。
これまでに「フィガロの結婚」スザンナ役、「カルメン」メルセデス役、「電話」ルーシー役、「ヘンゼルとグレーテル」眠りの精役、「愛の妙薬」アディーナ役を演じた。
好きな季節:夏。雪国育ちだが、冬の寒さにはめっぽう弱い。ナポリで食べた揚げたてフリットミストに冷えたスパークリングワインの相性が忘れられない。
 好きな映画:スターウォーズ。関連商品には興味はないが、ストーリーを語らせたら止まらなくなるマニアである。



Counter tenor 新田 壮人 にった まさと

国立音楽大学大学院修了。
34回ソレイユ音楽コンクール声楽部門第2位及び優秀賞受賞。多数の宗教曲・オペラ作品において、日欧で舞台を踏み研鑽を積む。
現在、ミラノ市立音楽院修士課程バロック声楽専攻1年に在籍。今年7月末にデュ・フルネ音楽祭に参加予定。
好きな季節:初秋。この時期高尾山へ登りに行った後ビアガーデンで食欲の秋を満喫。
好きな映画:もののけ姫。小さい頃、オープニングを歌っていた米良さんの歌を聴いた時、それがカウンターテナーというのは知らなかったが、衝撃を受けた覚えがある。



Piano 齋藤 亜都沙 さいとう あづさ 

国立音大ピアノ専攻首席卒業。
同大学院修士課程ピアノコース修了。
武岡賞受賞、岡田九郎記念奨学生。
読売新人演奏会、皇居桃華楽堂御前演奏会ほか多数出演。
現在、安井耕一氏の元でソロの研鑽を積み定期的にリサイタルを開催している。
また室内楽、声楽伴奏を中心に著名な音楽家との共演を重ね活動の幅を広げている。
好きな季節:初夏。新緑が美しく色鮮やかな自然に心が躍る季節です。
好きな映画:ライフ・イズ・ビューティフル。「ボンジョールノ~プリンチペッサ~」という台詞が兎に角印象に残る。重いテーマの中で人生の素晴らしさを明るく描写していて観終わるとジーンと心温まります。



今回の自己紹介文はとてもユニークです。
新田さんやはり米良さんの影響を受けているのですね。
山本さんはスターウォーズですか!
今年は『ハン・ソロ』も公開されますね。
そして齋藤さんは名作ライフ・イズ・ビューティフル。
選ぶ映画で人柄が伺えるようでとても面白いですね。
次回のコンサートも盛況になるよう皆様のご来場心よりお待ちしております。





サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都中央区日本橋本町4-7-2 ニュー小林ビル3階

03-6225-2257