2021/09/19

ウォッシャブル ウール デニム生地のご紹介 

関東は台風も過ぎ去り落ち着いた天気を取り戻しました。
3連休の今日明日は晴れる日が続くようですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。


今回ご紹介させて頂く生地は、老舗オーダースーツブランド、銀座サワモトの別注企画による
100%WASHABLE WOOL DENIMです。

ビジネスカジュアル化が進む昨今、海外生地メーカーでは必ずと言ってもいいほどウールデニムが入ります。
見た目はコットンデニムと変わらないですが、色落ち、色移りの心配が無くソフトな手触りはウールならではです。また、ウォッシャブル加工されている為、コットンデニム同様、気兼ねなく御着用頂けます。

目付は380gm(13オンス)と、秋冬向きです。緯糸には無染色のメリノウールを使用した優しい色合いのサスティナブルな素材です。



          今回はサンプルにパンツを仕立てましたのでご紹介します。




ツータックのサイドアジャスター付き。生地の艶が綺麗でふんわりとした雰囲気があります。



        ベルトはフロントからお尻にかけて高くなる、ハイバック仕様です。
        見た目よりも柔らかく、針の通りがスムーズでした。
        特にシワになりずらいのでプレスもしやすかったのが印象的です。


        着用写真です。
デニムの雰囲気がカジュアル感を演出しています。



早速ジャケットの御注文を頂いております。




スーツとして着用しても素敵ですし、単品でもコーディネートに取り入れやすいですね。


先週より秋冬のシーズンがスタートしております。
その他、イギリス製のコーデュロイのバンチなども入っております。

気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせください。
皆様のご来店お待ち致しております。





サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム101-2
03-6225-2257

ypsilonjapan@gmail.com

※お車でお越しの際、土日はビル内駐車場が無料でお使いいただけますのでご利用の場合は事前にご連絡をお願い致します。平日はショールーム手前の有料駐車場かお近くのコインパーキングをご利用下さい。

2021/09/09

2021-2022 秋冬コレクション

9月に入り、急激に気温が下がりました。秋は過ごしやすいので大歓迎です。

洋服屋としても秋冬は様々な装いを楽しめるシーズンですので気合が入ります。

ただ、相変わらずのコロナ禍で皆様スーツやジャケットなどを身に纏う機会が減ってしまったのではないでしょうか。リモートワークが推奨される現在では仕方のないことかもしれませんが、寂しい限りです。。

そんな状況の中、当店では久しぶりにサンプルを製作致しました。


シングル3ピーススーツ
ハリソンズ オブ エジンバラ "OYSTER" 


3ピーススーツです。
サンプルとして3ピースを製作したのは久しぶりです。

生地は英国ハリソンズオブエジンバラから昨年登場したスーツ地シリーズ OYSTER です。
今年ももちろん継続しております。
目付400mgと重量のあるしっかりとした生地はとても英国的です。
その中からグレンチェックに紺のオーバープレイドが入った生地を選びました。

装う機会の少なくなってきた今、敢えて3ピーススーツを今季のコレクションとして製作致しました。構築的に見えますが仕立て自体は柔らかい仕立ててです。

また、ラペルの太さや肩周りの雰囲気は船橋が20代の頃に居たローマスタイルっぽさを意識してみました。
ローマスタイルに関しては個人の好みですが、スーツにジレを加えるというのはクラシックで良いですね。いわゆる三つ揃えです。

当店のジレを少しご紹介致します。

前6つ釦でポケットは4つが通常のスタイルです。
背中の表側はジャケットの裏地と同じ生地になります。
裏地はコットンです。

首回りは前身頃から一続きの「みつ」が付きます。

背中ウエストの尾錠です。
この尾錠がイタリア製で雰囲気あってすごく良いんです。。。

コーディネイトはこのような感じでしょうか。

シンプルなソリッドタイが良く合います。

装い自体が軽くカジュアルになってきた現代で、我々も軽く柔らかい仕立てを提案してきました。しかし、根底にクラシックあってこそ現代的な軽く柔らかい仕立ても映えるのではと思っております。
たまには三つ揃えでタイドアップをし、紳士的装いをしてみるのも良いですね。



因みにこのような色柄スーツであれば、ジャケットを紺ブレに変えてみたり、パンツをグレーコーデュロイに変えてみたりとジャケパンスタイルとしても着まわせます。


2021-2022秋冬の新作生地バンチは少量ですが入ってきております。

コロナ禍といった状況でも新たな試みをしている国内生地メーカーや魅力のある新作を出し続けている海外生地メーカーがあり、そういった生地や今回作った当店のスーツサンプルを是非見て頂きたく存じます。

当店では来週より秋冬に切り替わりますので、この機会に皆様のご来店をお待ち致しております。

※安心してご来店頂けるよう、当店では空間除菌など感染対策をしております。






サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム101-2
03-6225-2257

ypsilonjapan@gmail.com

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2021/07/13

アーカイブ リネンジャケット 


不安定な天気が続いてますね。突然の豪雨には皆様ご注意ください。

さて、今回は珍しいリネンのジャケットが出てきましたので、ご紹介させて頂きます。

80年代ローマで船橋が古波蔵先生に仕立てたリネンジャケットです。
古波蔵先生については以前ブログでご紹介しております。詳しくは(こちら)




ストライプ柄のリネンは生地自体珍しいです。
 長い年月が経った今でも型崩れがないのは手仕事ならではです。


続いてディテールの紹介です。




内ポケット
フランスの仕立てに良く見られる形です。
ちなみに、このジャケットを縫ったムスタファという職人は現在パリのチフォネリで職人をしております。


背は切り替えになっており、バックベルトが付く事で
             スポーティーな印象になります。

ローマ時代のタグ
内ポケットのステッチがあえて見える所も珍しいデザインです。

ラペルは何の変哲も無いノッチラペルで広さも中庸です。
しかし、上衿の雰囲気やゴージの角度など当時のローマの仕立て服の匂いが感じられます。


袖 ボタンホール



当時のジャケットなので、パットやバス芯はしっかり入っていますが、軽やかな印象です。

約40年前の服ですが、仕立て服ならではの雰囲気と現代でも色あせない美しさがあります。

ご来店の際はいつでもご覧頂けますので、お気軽にお申し付け下さい。






サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム101-2
03-6225-2257

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2021/06/18

ふるさと納税返礼品

とうとう関東も梅雨入りしましたね。

既にじめじめと暑い日が続いておりますが、皆様体調にはくれぐれもお気を付け下さい。


さて、当店が普段から取り扱っている生地織り元のデルタプロジェクトさんが、地元である山梨県西桂町のふるさと納税の返礼品として既製シャツを出品しております。その制作をサルトリアイプシロンが担当致しました。


<ふるさとチョイスページ>

ふるさとチョイス シャツ Mサイズ

ふるさとチョイス シャツ Lサイズ


<楽天ページ>

楽天 ふるさと納税シャツ サイズM

楽天 ふるさと納税シャツ サイズL


使用しているシャツ生地はデルタプロジェクトで織っている140番手双子のコットン100%で当店でも普段から扱っている定番生地です。細番手で織られた柔らかく滑らかな肌触りは一度着てしまうとやみつきになります。

当店はシャツもビスポークのみの展開ですので、サルトリアイプシロンの既製シャツはここでしか展開していない限定品となります。

既成とはいえサイズが決まっているだけで縫製に関してはビスポーク同様我々の工房で1枚づつ縫い上げます。


ディティールは当店のスタンダードな形です。







肩や袖口、背中のヨーク部分はギャザー仕様です。
ドレスシャツとしてネクタイ、ジャケット着用で様になるよう襟にボリュームを持たせており、着丈や裄丈もいわゆるドレスシャツの長さです。
ボタンは薄い貝ボタンの2つ穴、縫い糸も極細の120番手綿糸、芯も綿フラシ芯を使用しています。




着用画像です。生地、ディティールはそのままです。(写真のサイズは着用者サイズで作られたものですので既製バージョンとは異なります)
※細番手の糸で繊細に織られた生地ですので、多少透けが気になる方はインナーを着られる方が良いかもしれません。

サイズ詳細

・Mサイズ 首回り38~39・バスト108.ウエスト96・ヒップ106・裄丈83~84・着丈78
・Lサイズ 首回り40~41・バスト114・ウエスト104・ヒップ112・裄丈85~86・着丈82


ご興味のある方は上記リンク先のふるさとチョイスか楽天ふるさと納税のページをご参照ください。

お問い合わせ等は各ページ問い合わせフォームかデルタプロジェクトへご連絡をお願い致します。


(注意事項)

※既製になりますので個別のサイズ対応は致しかねます。

※購入後サイズ調整などの直しは承っておりませんのでご理解いただいた上で御注文をお願いします。


2021/05/27

2021春夏 新作生地ご紹介 2

だんだんと暑く湿度の高い季節となってきました。

4月に移ってまいりました二番町は高台ですので風通しが良く、この時期でも爽やかで気持ちが良いです。


さて、今回ご紹介する生地バンチは日本の葛利毛織のブランド「ドミンクス DOMINX」です。

新たに新作が3冊入荷致しました。


まずは

スタンダードコレクション
その名の通りスタンダードでベーシックな生地の集まったバンチです。
サマーウールからフランネルまで入っておりますので、定番の生地をお探しの方には最適なバンチかと思います。
フォーマルの種類も豊富です。

サマーキッドモヘア(ウール79%・キッドモヘア21% / 230gm)
キッドモヘア混です。この混率はハリとしなやかさのバランスが丁度良いラインではないか
と思います。
ただ、葛利毛織の特徴である旧式のションヘル織機でゆっくり織られていますので他メーカーのモヘア混とはまるでしなやかさが違います。

タスマニアブレンド(ウール100% / 330gm)
タスマニアウールをブレンドした合物生地です。
重さも丁度良く、ヘリンボーンやハウンドトゥース、グレンチェックなどクラシックな柄をご希望の方にかなりオススメです。

ヴィンテージフランネル(ウール100% / 420gm)
400gm超えの重量のある梳毛フランネルです。
変な硬さは無く、しなやかでずっと触っていたいフランネルです。
着込んで育てていく楽しみがありますね。


続いて

スペシャルコレクション
こちらもドミンクスの定番コレクションです。
先のスタンダードコレクションはどちらかと言うとマットな雰囲気ですが、こちらはシルク混など華やかで艶感のある生地が多いコレクションです。

ウール&シルク(ウール57%・シルク43% / 239gm)
ウールとシルクがほぼ半々ですが、綺麗なシルクの艶と奇をてらっていない色柄で高級感の漂う上質な生地です。
この他シルク混はストライプや無地、バーズアイ等があり混率も様々あります。

ジェントリークロス(ウール100% / 295gm)
ジェントリークロスはドミンクスの定番シリーズで、写真は無地のサキソニーです。
その他チョークストライプなどもあります。この生地は手触りがとにかく柔らかく気持ち良いです。

ウールコーデュロイ(ウール93%・カシミア7% / 398gm)
ウールカシミアのコーデュロイです。
よくあるコットン系のコーデュロイと違いウールカシミアのフワッとした質感と色みの深さが特徴です。



3冊目です

2021春夏コレクション


シアサッカー(シルク100%)
シルク100%のシアサッカー生地です。
シルクはサラッとしていて放湿性にも優れているので、私はコットンシアサッカーよりシルクの方が好きです。

パンツコレクション(ウール100% / 267gm)
夏のパンツに特化したコレクションです。
グレーは勿論ですが、淡いグリーンやベージュなど着用アイテムの減る夏場には色味のあるパンツが重宝いたします。
写真以外にはストレッチの入ったものや、夏場に強いウールポリエステルの生地も入っています。


3PLYキッドモヘア(ウール83%・キッドモヘア17% / 358gm)
こちら特にオススメです。
キッドモヘアが17%入った3PLY生地で、春夏としてはだいぶ重い目方ですが触ってみるとあまり重さや厚みを感じません。
何よりこの少しレトロな色調のストライプがかなりカッコいいです。

ヴィンテージモヘア(ウール60%・キッドモヘア40% / 415gm)
こちらも3PLYのキッドモヘア混ですが、肉厚で重さが415gmとかなりの重量です。
しかし、全くゴワツキがありません。これがションヘル織機の魅力です。
当店に同じ程度と思しき混率のリアルビンテージ生地がございますが、しなやかさはこちらの方が断然良いです。
仕立て映えもする素晴らしい生地ですね。

ウールコットンシャツジャケット(ウール63%・コットン37% / 200gm)
200gmと極軽いウールコットンのシャツジャケット地です。
とにかく軽くさらさらです。通気性抜群です。↓下画像参照

向こうが透けてます。
でも弱さはありません。
この通気性と軽さでこのしっかり感は他にはなかなか無い生地です。
まさしくサラッと羽織るジャケットに最適です。



以上、それぞれ少しづつですがご紹介いたしました。

今回のバンチも素晴らしいクオリティの生地ばかりです。
特にモヘア系の生地は他メーカーではどうしても硬くハリが強くなってしまう印象ですが、ドミンクスはどれも適度なハリ、コシがありながらしなやかさも併せ持っているという代物です。

今回は写真では載せておりませんがモヘア100%生地のラインナップもあり、こちらも大変良い生地です。

海外メーカーと比べるとどうしても色柄が少ないのですが、価格もかなり抑えてありますので濃紺やグレー、グレンチェックなどの定番物をお考えであればかなりオススメです。



サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム101-2
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2021/05/13

新ものづくり研究会 「やじろべえ理論」講演会

 少し前になりますが、3月23日にアズマ株式会社 縫製研究室(ASC)主催で、船橋による「やじろべえ理論」の講演会を行いました。


まず、新ものづくり研究会というのは、縫製副資材卸をしているアズマ株式会社様が「縫製を科学する」をテーマに活動している研究室です。

その研究室のテクニカルアドバイザーである稲荷田征(いなりだ すすむ)先生に船橋がジャケットを作った縁もあり、研究会でやじろべえ理論を講演する運びとなりました。

(※稲荷田先生は現代の名工に選ばれている方で、文化ファッション大学院大学の名誉教授であり日本モデリスト協会の元会長であったりとアパレル業界では著名な方です。)


当日は大手アパレルのパタンナーさんや縫製工場の方、服飾学校の先生など全部で50名近くの参加者にお集まりいただきました。



内容はやじろべえ理論の説明と、それを踏まえて作った稲荷田先生のジャケットを実際に着てもらい細かく説明するというもので、最後には余興でソプラノ歌手の中井菜穂様にオペラを披露して頂き久しぶりのアトリエコンサートも催しました。

船橋が引いた稲荷田先生の後身頃の型紙は左右の肩で2.5cmも差があり、これは既製服では有りえませんが、一般的なオーダーの補正でもまずやらない事なので皆様かなり驚かれていました。


肩の部分のネックポイントで2.5cm差が付いています。
(肩線実線が右とその下の点線が左です)


それだけ人体と言うのは歪んでいますが、その歪みに抵抗することなく服が釣り合うと一切歪んでいる様には見えなくなります。そして服の重量は均一に分散され、着ている本人は驚くほど軽く感じるというのがやじろべえ理論の概要です。

稲荷田 征先生 

講演より以前に出来上がりをお納めした時の写真です。
なかなかに難しい体型をされているのですが、ジャケットはバランスが取れており体の歪みは見えません。
肩パットも胸バス芯も入っておりません。
前身頃に薄いメッシュの毛芯が1枚入っているだけですが、胸のドレープや全体のラインがしっかりと出ています。

首への吸い付きも良いです。

後ろの首の乗りもバッチリです。
変なシワも出てません。

動いた時も綺麗な背中です。
左右差が2.5cmもあるようには見えません。

また、このやじろべえ理論を更に正確に簡単に把握するべく長年取り組んできた3Dボディスキャナーによる採寸と3D CADによる型紙製作・補正、そして将来的にはこれらの要素をAI技術に取り込んで展開していくという展望もお話しさせていただきました。

(3Dボディスキャナーや3D CADに関してはこちらのブログ記事をご覧下さい。)





やじろべえ理論は今までのセオリーとは違う考え方なのでなかなか理解されない事も多いのですが、稲荷田先生はそのような事は全くなく、柔軟な考え方を持ってらっしゃる素晴らしい方です。

更に実際にやじろべえ理論を駆使した服を着ていただき、より理解を示して下さいました。


講演やコンサートも大変好評をいただきまして、日本橋の店舗の最後を飾るに相応しい研究会になったのではないかと思います。

また、主催のアズマ株式会社様の「縫製を科学する」という考え方とそれに伴う研究室も素晴らしい取り組みだと思います。

アズマ本社の3階にはミシンやアイロン、裁断机、更にはCADや3D シミュレーションソフトなども設置されており、アパレルのモノ作りをサポートしていくという姿勢には大変感銘を受けました。

今後は会員制の服作り技能者集いの場として展開していく予定のようです。

アパレル設備が整備されている会員制工房というのはまだまだ少ないのですが、副資材会社がそういった環境を準備しているというのは素晴らしいですね。

気になられた方はアズマ株式会社ASCのHPを是非ご覧下さい。




サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム101-2
03-6225-2257

ypsilonjapan@gmail.com

※お車でお越しの際、土日はビル内駐車場が無料でお使いいただけますのでご利用の場合は事前にご連絡をお願い致します。平日はショールーム手前の有料駐車場かお近くのコインパーキングをご利用下さい。