2012/10/10

サルトリアイプシロン 定番ストール

サルトリアイプシロンのストールも入荷しております。


Sartoria Ypsilon original "W-Face stole" wool50%silk50% ¥23,000(税抜き)

こちらもシャトル織機で織り上げたウールシルクのストールです。

糸に強いテンションをかけることなく織り上げられるというシャトル織機の特徴によって、驚くほど柔らかい風合いです。肌触りも良く、更に袋織りにしているので空気が含まれ、軽く温かいです。


黒×紺、紺×グレー、グレー×ライトグレー、茶×ベージュ、紺×茶(ボディ着用)の5色展開です。
裏表で色が違うので、ベーシックなスーツやコートに挿し色としてお使いいただけます。

ネクタイ、ストール(ストールは各色1枚のみ)ともに少量生産です。

店頭にてぜひご覧ください。


2012/10/09

新作 定番の50オンス オリジナルネクタイ

サルトリアイプシロン オリジナルのネクタイが入荷しております。



SartoriaYpsilon original  "50oz TIE"  SILK100%  ¥12,000(税別)
国内の織物業者さんと綿密に打ち合わせをし、国産ではまず見ない50ozのネクタイ生地を作ってもらい、信用ある染物屋さんに染めていただいた完全オリジナル、完全日本製のネクタイです。

現在は、非常に少ないシャトル織機でゆっくり丁寧に織ったシルク生地に、伝統的な抜染技法でハンドプリントを施し、職人が手縫いで仕上げました。芯も純毛の芯です。

船橋の拘りが凝縮されたネクタイです。

白×紺ドット、茶×紺ドット、赤無地、グレー×白ドット、濃紺×青ドット、青×白ドットの全6色展開となります。



2012/09/17

サルトリアイプシロン ミラノ時代のプレート

SartoriaYpsilonの看板プレートができました!
船橋がミラノ時代のアトリエのドアにつけていた真鍮のプレートを、この度復活させました。
プレートを貼り付けている板は、なんと天然の黒檀です!板を黒く塗ったものではありません。やはり天然ものは雰囲気が違います。そしてそれを建具職人の方に加工してもらい、完成しました。



”天然素材” と ”人の手から生まれるものづくり”に拘る船橋ならではです。

さっそく店頭に飾りました。



2012/08/28

新作バンチ カチョッポリ

ナポリから“カチョッポリ”の新作バンチが到着です。


↑ Proposte Abiti (スーツ地用)
370gms重ためのウーステット、280gms軽めのサキソニーS120’s などのトレンド


↑ Giacche(ジャケット地用)
様々な、重さ・混率・色柄が登場。


↑ I Cotoni(コットン地、ジャケット・パンツ用)
ベルベットから、500gms重ための冬用コットン、カシミヤ混コットンなど。

ぜひ店頭にてご覧いただければと思います。



2012/08/22

イタリア流 上襟がけ

仕立て服において、衿の芯部をつけた後、表地を被せます。
日本では「衿をかける・ほんがけ」など呼ばれます。


かけること(被せる)ことは同じですが、日と伊では基本的にその方法、見た目も異なります。

イプシロンにとって上衿作りはとても重要な行程です。
あまり詳しくは語れませんが、船橋が実際に縫っている写真を一枚お見せいたします。



2012/08/09

残暑お見舞い

残暑お見舞い申し上げます。

この9月でミラノから移動し、あっと言う間に3年が経ちます。多々、いい事も悪いことも当然のように起りました。
ただ振り返りますと、祖国日本に戻り服作りに挑戦しつつ生活が出来たことに感謝する次第です。勿論一人ではやってはいけませんので、“お互い様”の心がいかに大事かを日々感じております。

毎日の通勤での人身事故の表示にはいまだに慣れません。
この驚きと悲しみは、なぜの一言です。
原爆で亡くなられた方の推定死者数約20万人、毎年の自殺者33千人、6年でこの数に達します。これを平和な国と呼べるのでしょうか?グローバルの言葉に追いまくられるこのテンポが人間の豊かさに必要なのでしょうか?

33年余り生活したイタリアは、人がゆったり生活出来る時間がありました。ですが今やヨーロッパの経済危機でこのテンポが変えられようとしています。(日本は敗戦後、経済発展一途に競争を繰り返した国ですが、)イタリアは戦後、労働者が権利を勝ち取った国です。
それが経済危機を理由に変えろと責め立てられているのです。
ですから大きな負担がかかるのは言うまでもありません。
この先どうなるか想像もつきません。自殺者が日本以上に増えるのか新たな革命が起こるのか。

世界中がこのグローバルの言葉に翻弄されている現状です。
一国の人たちが自分達の生活を自分達の力で生活出来ることこそが基本(文化)ではないのでしょうか。
それぞれがそれぞれの役割を果たす責任と、それを受け継がせる責任が自然に生まれる。これこそがゆとりあるテンポの生まれる文化の基本ではないでしょうか。
私は、ネオルネサンスを生きる洋服屋としてこの道を求め歩き続けます。

船橋 幸彦


2012/07/05

フルオーダー カジュアルパンツ

カジュアル・パンツ用の生地のご紹介です。


↑Harrisons    100%Cotton Made in England    


↑MIANI   100%Cotton Mede in Italy


↑Thorpeside Mills  65%Wool,30%Silk,5%Cashmere    Made in England
この素材は、ウールですがデニムの様な織りの生地です。

今までにない雰囲気のパンツになるかと思います。
共地でジャケットとのセットアップでもおしゃれな仕上りとなりそうです。



2012/07/03

イタリア製の裏地

イタリア直輸入で新色の裏地が入荷しました。





国産のものと違い、厚みがあり発色もキレイです。地の目も通ります。
同じようなものを国内で探しましたが見つからない状況です。ダークトーンのものは今まで通り御座います。


2012/06/12

アンコン ジャケット

アンコン仕立てのジャケットをご紹介いたします。





シルク&ウールの“からみ織り“の生地を芯地一枚で仕上げたものです。

驚くほど軽いのですが、ニットジャージー地のものと異なり、立体的に仕上げてます。


2012/05/19

ゼニア 2-TONE 新作生地のご案内

今季新作生地のご紹介です。

Zegna " 2 - TONE"

イタリア、ゼニアから今季の春夏に登場したダブルフェイス地の「ツー トーン」。Line,wool,silk の三者混からwool&silkと、100%wool まで色柄の華やかなゼニアらしいジャケット地が約30種。

重さも240~280gmsまであり、秋口まであまり季節を問わない中量なもの。表と裏の柄が違うダブルフェイスなので裏地なしや、背抜きなどで内側のお洒落を。



(上写真の生地は半分より表裏が折り返しています)


2012/03/22

サルトリアイプシロン チーフのご案内

オリジナルカラーチーフのご案内です。

生地は弊社でも取り扱いのある縦、横100番手の糸で織り上げた麻100%の生地(シャツ地としても使用可能)を使用しています。
※麻でここまで生地が薄く、また軽く仕上げたものは、そうは見つからないかと思います。

細番手の糸を使用することで、見た目も軽く、胸ポケットに入れたときにごわつかないのが特徴です。
また、これからの季節、カジュアルジャケットに挿しても清涼感がありますし、フォーマルシーンにも使用できますので、一枚持っていてまず間違いないでしょう。




チーフは大きすぎても小さすぎてもしっくりきません。弊社のものは縦×横、約37cmと一番しっくりくる丁度良い大きさです。勿論ですが、縁は手まつりにて仕上げておりますので、挿したときにフワッとした表情となります。

カラーバリエーションは全40種類、各2枚ずつのみの入荷となります。
チーフは全て天然染めにて染め上げました。
染料(顔料も含む)は、



マリーゴールド
渋木

コチニール
ログウッド
丹柄

の全7種類となっております。
染める時間帯、濃度、温度によって、このようなカラーバリエーションが生まれます。



冬から春、夏と暖かくなってくるこの時期、鮮やかな色のチーフを胸に挿してみてはいかがでしょうか。

価格税込7000円(税別)



2012/02/22

上衿のハ刺し

上衿(首に巻きつく部分の衿)の”ハ刺し”について。 
”ハ刺し”とは、芯地とその下の生地を合わせとめるため、一針一針、生地をすくってとめていく作業です。
その結果、出来た糸目が、カタカナ(もしくは漢字)の「ハ」に見えるため、一般にそう呼ばれます。


糸目の方向性、縫い方は、それぞれのテーラーによって異なります。

写真はDistinto(手縫いライン)の上衿です。芯地はイタリアより持ち込んだ100%麻芯(ダック芯)を使ってます。


糸は裏側の衿(カラークロス)に合わせた色を使います。


裏面に粒々に糸目がでます。
やはり、手で刺したほうが、より柔らかく首に「なじみやすい」です。