上衿(首に巻きつく部分の衿)の”ハ刺し”について。
”ハ刺し”とは、芯地とその下の生地を合わせとめるため、一針一針、生地をすくってとめていく作業です。
その結果、出来た糸目が、カタカナ(もしくは漢字)の「ハ」に見えるため、一般にそう呼ばれます。
糸目の方向性、縫い方は、それぞれのテーラーによって異なります。
写真はDistinto(手縫いライン)の上衿です。芯地はイタリアより持ち込んだ100%麻芯(ダック芯)を使ってます。
糸は裏側の衿(カラークロス)に合わせた色を使います。
裏面に粒々に糸目がでます。
やはり、手で刺したほうが、より柔らかく首に「なじみやすい」です。