1年越しのお仕立て上がりのご紹介です。
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LOVAT MILL "KIRKTON" Double breasted jacket (Distinto仕立て)
スコットランドLOVAT MILLのKIRKTONというバンチの中からお選び頂いたハウンドトゥースの生地です。500g/mとかなり重く、これぞツイードという生地です。昨今のライトツイードとは一線を画すツイードですね。
バス芯やパットなどの内容物を極力省き、毛芯一枚仕立ての"GIACCA CAMICIA"仕様で仕立てました。それでもこの生地の重さ、張りと芯据えのテクニックにより、丸みのある立体的な形になっております。
また、襟の返り部分を少しカーブさせるために、返り線の見えない部分にダーツを入れております。この手法は船橋がまだ東京のテーラーで修行していた二十歳頃に、そのテーラーの息子さんがドイツで得た手法のようです。(ミラノのジャンニ・カンパーニャでもこの仕様は見られるとの事)
背中も綺麗に乗っています。ウエストの絞りとヒップを包むようなラインがエレガントです。
Y様、ありがとうございました!