新年明けましておめでとうございます。
昨年はご愛顧いただき、誠に有り難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて今回は、元号が平成から令和へ変わるという時代の節目において今一度、
"服を着る"ということに関して考えてみたいと思います。
近代化の始まりである明治時代の日本に、大きな影響を与えた偉人の文章を添付致します。
人は、生まれて名前を付けられる。身体は魂を入れる器である。
そ の身体に名前と言う着物を着せつけられるのである。
名前はその成 長とともに教育、知識、教養、倫理、哲学、文学、音楽等を身に着 けて行く。
さながらその名前に見合った衣服を身に着けるかのよう に。
服とはそうした、人の総てを顕わしてあるものである。
日常の習慣性、着る、身を包む事への儀式的意識が 必要で在った時代に於いては
貴族の貴族たる所以を考えると、 其処にみえる貴族性のコードが存在した。
時間を制御する為の日常 を凌駕する規則、その規則にそぐえる為の衣装、と道具。
現代では 便利さを追求する資本主義の産物としての衣服、
利便さと経済格差 が商品化された生活空間からの脱却は、容易ならぬ決意と意志の強 さが求められてくる。
身体が器、となると器は磨き、ひからせなければならない。
ストレッチ、筋力トレーニング、ランニング、ヨガ、体操、坐禅、
現代において、このような考え方は驚きに値するといっても過言ではないのではないでしょうか。
明治維新の知識人に彼の言葉が大きな影響を与えたことは事実のようです。
平成から令和の転換の時代に我々もこの考え方で今一度、自分自身を振り返ってみるのも、
今後の豊かさ・楽しみに繋がるのではないでしょうか。
船橋幸彦