2016/02/05

Dormeuil "VINTAGE SPORTEX" Suit Buono仕立て

久しぶりの更新です。
巷ではインフルエンザが流行っております。皆様くれぐれもご自愛下さいませ。

スーツのお仕立て上がりのご紹介です。


Dormeuil "VINTAGE SPORTEX" Suit (Buono仕立て)
GIACCA CAMICIA仕様

ドーメルのヴィンテージ スポーテックスです。スポーテックスは1922年に発表され、スポーツやカジュアル用として打ち出され大ヒットしました。打ち込みがしっかりしていて耐久性に優れた厚手の生地です。
今回のヴィンテージスポーテックスは、当時のスポーテックスを現代用に軽量化した現行のスポーテックスです。とはいえ、独特な手触りと380g/mという重量は今の生地の中でも珍しいです。

GIACCA CAMICIA仕様の特徴である、芯1枚でも立体的に見える仕立ても、このくらい厚地でコシのある生地ですと胸のドレープがより綺麗に出ます。


S様、御注文有り難うございました!





2016/01/11

古波蔵保好アーカイブコレクション

新年明けても暖かい日が続いておりますね。

以前、ブログでご紹介いたしました古波蔵保好(こばくら やすよし)先生(過去のブログはこちら)。
古波蔵先生は第一回ベストドレッサー賞を受賞されており、男の着こなし術などファッションに関した本も何冊か出されております。(古波蔵保好wiki)

そんな昭和の着道楽であった古波蔵先生の洋服や小物類が当店に集結致しました。
古波蔵先生の娘さんのご厚意で、ご実家に眠っていたものをお譲りいただいた次第です。

その中の一部を現在アーカイブコレクションとして展示しております。

スーツ関係を中心に展示しております。


62年にオーダーされたアンジェロ・リトリコのアイリッシュリネンスーツ。
この時代のカリスマであるリトリコのスーツを目にする機会は滅多にありません。
(このスーツは船橋のお兄様のよしさんが、古波蔵先生が亡くなられた際に形見分けとして譲られたもので、よしさんからお借りしました。)

60年代に日本で初めて展開を始めたヘンリープール(松坂屋が招聘)です。
現地の英国人カッターが日本に指導に来ていたのですが、古波蔵先生はそのカッターを大変気に入り、彼がいた10年はこのヘンリープールでスーツやタキシード、コートを作っていました。
日本の職人が縫っていると思いますが縫い方が日本の縫い方と違うので、恐らく縫製指導もしていたと思われます。

マルチェロ・マストロヤンニのお抱えだったというローマのブルーノ・ピアテッリ。
ここのスーツが何着かあるので、イタリアものではお気に入りだったのかもしれません。
日本では既成のイメージが強いブランドですが、恐らく当時の手縫いのオーダーです。
イタリアらしい柔らかい仕立てです。

78年製のバーバリーロンドンのステンカラーコート

こちらは98年に船橋が作ったコーデュロイのスーツです。
船橋が縫ったものも3着ほどあります。

ヴィトンのガーメントケースです。トラウザーズは恐らくイタリアでオーダーされた手縫いのものです。(手前のグリーンのパンツはリトリコです。ネームが無い物もあり、どこで作られたか分からないものもあります)

ボルサリーノやクリスティーズのハット類。状態も抜群です。

カジュアルも少しありました。ボルサリーノのケースがかなりお洒落です。

これらの服は、主に60年代~70年代に誂えもしくは購入されたものがほとんどで、特にリトリコやピアテッリ、ヘンリープールなどの同時代のイタリアものとイギリスもののスーツを見られるというのは、我々職人にとっても大変貴重です。
また、そういった服を着られていた古波蔵先生にも敬服です。
さらに特筆すべきは、これらの洋服は全て手入れが丁寧にされており、着込まれて傷などがある部分は丁寧に修理がされております。古波蔵先生は本当に気に入ったものを長く大切に着るという方だったようです。

今の洋服にはなかなかない雰囲気が画像でも伝われば幸いです。
当店にお越しの際は是非ご覧くださいませ。(※一般公開はしておりません)


2016/01/04

謹賀新年

いつもブログをご覧頂いている皆様、明けましておめでとうございます。

2016年もご愛顧のほど、何卒お願い申し上げます。

サルトリアイプシロンは本日4日(月)より通常営業しております。

皆様のご来店、お待ち致しております!


2015/12/23

HarrisTweed chesterfield coat Buono仕立て

もうすぐクリスマスですが、ここ日本橋のオフィス街はクリスマスムードとは無縁のようです。日常と変わらない街並みですね。

本日はチェスターコートのお仕立て上がりのご紹介です。


HarrisTweed 490g/m
Single  chesterfield coat (Buono、芯一枚仕立て)

冬の定番ハリスツイードのヘリンボーン柄チェスターコートです。少しVゾーン深めの2つボタンでの御注文です。
ラペルを細めにしたデザインですので、胸が強調されて男らしい雰囲気です。
今回のこの生地、先日ブログでご紹介した乗馬ジャケットの生地と全く同じです。(お客様は別の方です)乗馬ジャケットお仕立て上がり記事
青と紺を混ぜたような色味がすごく綺麗で、ツイードのカントリーさをあまり感じないところが人気です。


お仕立ても、なるべく持ち運びが苦にならないよう1枚芯仕立てにしておりますが、さすがに生地の重量はあります。しかし着用すると、首のポイントに乗り、肩も綺麗にはまっておりますので、お客様も重さを感じないと仰っておりました。

S様、いつも有り難うございます!またのご来店お待ち致しております!

2015/12/21

LOVAT MILL "KIRKTON" Double breasted jacket Distinto仕立て

昨年メンズプレシャスにて掲載していただいたハウンドトゥースのダブルのジャケットですが、着用画像を掲載するのをすっかり忘れておりました・・・。
1年越しのお仕立て上がりのご紹介です。

プレシャス掲載時のブログはこちら

LOVAT MILL "KIRKTON" Double breasted jacket (Distinto仕立て)

スコットランドLOVAT MILLのKIRKTONというバンチの中からお選び頂いたハウンドトゥースの生地です。500g/mとかなり重く、これぞツイードという生地です。昨今のライトツイードとは一線を画すツイードですね。

バス芯やパットなどの内容物を極力省き、毛芯一枚仕立ての"GIACCA CAMICIA"仕様で仕立てました。それでもこの生地の重さ、張りと芯据えのテクニックにより、丸みのある立体的な形になっております。

また、襟の返り部分を少しカーブさせるために、返り線の見えない部分にダーツを入れております。この手法は船橋がまだ東京のテーラーで修行していた二十歳頃に、そのテーラーの息子さんがドイツで得た手法のようです。(ミラノのジャンニ・カンパーニャでもこの仕様は見られるとの事)

背中も綺麗に乗っています。ウエストの絞りとヒップを包むようなラインがエレガントです。

Y様、ありがとうございました!




2015/12/20

年末年始営業のお知らせ

早いもので2015年もあと10日程で終わりですね。

サルトリアイプシロンの年末年始営業のお知らせです。


12月28日(月) 通常営業 10時~19時半

12月29日(火) 年内最終営業 10時~17時

12月30日(水)~2016年1月3日(日) 冬季休業

2016年1月4日(月) 通常営業 10時~19時半


年内最終の29日は17時閉店となりますのでご注意下さい。

2015/12/16

TALLIA DI DELFINO "Overcoats" Polocoat Buono仕立て

クリスマスまであと1週間ですね。

本日はポロコートのお仕立て上がりのご紹介です。


TALLI DI DELFINO "Overcoats" Polocoat (Buono仕立て)


イタリア、カルネ社のタリア・デルフィノのコートバンチ「Overcoats」からお選び頂いたウール100%のコート地です。570g/mとかなり目が詰まったしっかりした生地ですが、Super 130'sウールですので手触りはソフトです。ピンクベージュのヘリンボーンがすごく綺麗です。また、製品ではわかりませんが、こちらはダブルフェイスの生地で、生地の裏は茶のチェックです。

今回のポロコートは主にカジュアル寄りに着用されるというご指定ですので、着丈は膝ほどで、全体的に上めに目線を持ってくるデザインになっております。パットも無く、袖付けは雨降り袖です。クラシックな印象のあるポロコートですが、生地の色柄とデザインバランスで街着にも問題ない雰囲気になります。

背中の仕様も通常のポロコートと同じくセンタープリーツで、ベルトより下は中でボタン止めになっております。

そして、実は当店試験的に帽子のオーダーを始めまして、今回そのオーダーもいただきました。
お任せでしたので、形はベーシックなフェルトハットで、コートに合わせて落ち着いたこげ茶のウサギの毛を選ばせて頂きました。こちらの帽子も帽子職人が手作りで作っております。
気になった方はお気軽にお問い合わせください。

御注文ありがとうございました!