2016/08/01

Scuola di Sartoria Ypsilon 最終回

6月から始まったパンツ縫製教室「Scuola di Sartoria Ypsilon(スクォ―ラ ディ サルトリアイプシロン)ですが、先週7月30日(土)で遂に最終回を迎えました。

毎週土曜日、全9回の教室でしたが生徒さん達の頑張りもあり、なんとか9回で終わる事ができました。(ほぼ全ての授業で時間を大幅にオーバーしてしまいました、生徒さんすいませんでした、、、)

我々としても今回の教室が初の試みでしたので手さぐりな部分も多々ありましたが、今後教室をやっていく上で大変勉強になりました。

では、8回目の教室の様子も載せてなかったので、8回目からご紹介致します。


 8回目の授業は「持出し・前立て・天狗・腰ウラまとめ」です。

7回目までで既にパンツの形になりましたが裏側はまだ未完成ですので、その裏側部分に生地を据えたり止めてない部分をまつったりなどの、「まとめ」という工程です。



皆さんの手さばきや姿勢などがいつの間にか職人ぽくなっていて、驚きです。

裏のまとめが終了すると、最終回の仕上げで完了です。


 最終回である9回目は「仕上げ(ボタンホール・裾上げ・プレス)」です。

ボタンホールは初めての方にはなかなか難易度の高い作業ですので、いくつか練習をしてきてもらいました。
裾上げは裾の裏側に1周取り付ける当て布(イタリアの専用の布で、battitaccoといいます)が、意外と縫う距離が長いので苦労されてましたね。



ラストスパートです。黙々と作業されています。一つの台に並んで作業する姿、なんだかサルトの作業風景の写真ぽくて雰囲気ありますね。

そして、裾上げも終わり、仕上げのプレスをし、遂に完成!




素晴らしいです。縫いも綺麗です。

我々も感動しました。


最後に船橋から修了証を授与です。


記念の集合写真

この後、皆さんと近くのイタリア料理店にて打ち上げをしました。

縫製教室の第2弾は現在のところは未定ですが、なにかしら出来たらと考えております。
詳細が決まりましたらまたこちらのブログでお知らせいたします。


最後に、教室を終えての船橋の感想です。

「スクォ―ラ ディ サルトリアイプシロンを終えて。

今回、我々の縫製に興味を持つ様々な分野の方が、この教室で勉強されました。
その方の型紙を私が作り、仮縫いをしてそれをご本人が縫うという内容でしたので、皆さんの意欲も素晴らしいものでした。
その意欲に答えるべく、私はイタリアの縫いを基本に教える事に拘りました。それがイプシロンで学ぶ特徴となるからです。

女性の方は服好きの旦那様に作られたのですが、出来上がったパンツを試着されこんなフィット感のある楽なパンツは初めてと絶賛して頂きました。又その時私が履いていましたベルトレスのパンツに目が行き、奥様に次はあれを作ってほしいと要求されていました(笑)

この様に和気あいあいとしたなかで行われた教室は、衣・食・住の「衣」にある基本的な人の喜びを、改めて感じることの出来たものでした。」