2016/06/12

Scuola di Sartoria Ypsilon 2回目

昨日2回目のパンツ縫製教室が行われました。

前回仮縫い組み→フィッティングまで行い、今回の2回目までにこちらでパターン修正をしていよいよ本縫い作業が始まりました。

2回目の内容は「付属揃え・ヒザ裏据え・ソプラマーノ(裁ち端手かがり)」です。

まずは「付属揃え」です。付属とは、前立てやポケット、ベルト部分などの所謂細かいパーツの事です。それらを先に揃えて本縫いの準備をします。

船橋が実践して教えております。これは前立て・天狗の裁ち合わせです。

熱心にメモを取っています。

この付属の揃えは生地をカットするだけではなく、ベルトやベルトループなど作れる部分は作ってしまいます。(このあたりの進み方は職人や状況により変わってきますが)

皆さん実践です。初体験の事でなかなかてこずっておりました。

アイロン&ミシン&ミシン
良いですね。

付属の準備が一通り終わるとアイロンによる「くせとり」です。

くせとりも船橋が実践して見せます。

くせとりの意味と理論もきちんと説明しています。

そして、くせとりが終わると次は前身頃にヒザ裏を据えます。
ヒザ裏は表地よりゆとりが多少入っていないと具合が良くないので、ゆとりを入れながら据えていきます。この据え方も職人によって様々ですが、我々はジャケットの芯据え同様、手で生地をこきながら(こすりながら)ゆとりを入れていきます。

このゆとりを入れる塩梅が初めはなかなか難しいので、皆さん何度かやり直しておりました。

そして最後のソプラマーノ(裁ち端の手かがり)を船橋が実践でお見せして終了です。(写真取り忘れました、、、)
今の時代はほとんどがロックミシンで裁ち端を処理するかと思います。我々のお仕立てもBuono仕様ではロックミシンを使用し、手縫いがメインのDistinto仕様では手でかがります。今回はDistinto仕様をお教えする授業ですので、生徒さんにも手でかがってもらいます。
この手かがりはなかなか時間のかかる作業ですので、こちらは次回までの宿題とさせていただきました。

皆さんこの1週間でけっこう復習していただいたみたいで、イタリアの指ぬきを使っての作業が前回に比べ格段に慣れており我々もびっくりしました。

次回3回目は「後ろ玉縁ポケット作り」です。また次週授業の様子をお伝えいたします。

ソプラマーノ(裁ち端手かがり)参考画像
左)ロックミシン 右)手かがり