2018/10/12

楽器紹介

先日の暑さと一転して肌寒くなりましたね。

先日ご紹介した出演者の久保田さん(ハープ)、中村さん(リュート)のお2人に楽器紹介のコメントと参考資料を頂きましたのでご覧下さい。



楽器紹介



久保田潤子
ゴシックハープについて
ハープは、最も古い楽器の一つと言われ、国や時代によって様々なバリエーションがあります。
このゴシックハープ(下部写真)は、1500年前後のヨーロッパ絵画をモデルにし、スイスで作られたものです。スリムなボディと残響の少ない柔らかな音色が特徴です。


また、ブレイピンを利用し弦に「さわり」をつけることにより、ノイズの混ざった独特な音を出すこともできます。
弦の本数は26本で、レバーもペダルも無いシンプルな構造です。半音を出すときは、左手で弦を押さえ、弦長を短くしながら演奏します。


ゴシックハープ
プロフィール写真でお持ちになっているハープもゴシックハープです。
現代のハープは足元のペダルで半音上げるなど音を変える事ができますが古楽器はテクニックを駆使して演奏するのですね。
大きさも音も様々な種類があるため、今回使用する楽器の音色が楽しみですね。





中村康紀
ルネサンス・リュートについて
日本の琵琶と同じ起源を持つ楽器で姿形もよく似ていますが、大きく違うのは指で弾く点です。
中世からバロックの時代によく使われた楽器ですが、バロック以降は廃れてしまいます。古い楽器の宿命ともいうべきか、音量はあまりありませんが、優しい音を持っています。

時代や用途によりその大きさも、またコース(≒)の数も様々ですが、今回使用する楽器は10コース19弦で、ルネサンス・リュートの中では一番弦の本数が多い楽器と言えます。こうした歴史に埋もれた楽器を復活させたイギリスの「ドルメッチ」という方の工房で作られた楽器で、演奏する僕自身よりずっと年寄り(’61年生まれ)です。


リュート
リュートの前身である楽器がヨーロッパへ渡たりルネサンス期に改良されこの形になったとの事です。
ルネサンス期に流行したのでその後のバロック期の絵画(イタリアのカラヴァッジオやオランダのフェルメールなど)でも良く見かけますね。
「天使の楽器」とも呼ばれている楽器が間近で聴けるとはとても貴重な機会ですね。



YPSILON ATELIER CONCERT
開催日: 10月26日(金)
開場 : 18:30 ~
開演 : 19:00
会場 : サルトリアイプシロン
チケット代:2,000円
お問い合わせ: ypsilonconcert.tokyo@air.ocn.ne.jp
       03-6225-2257
*ご来観にあたりお電話、メールにてご予約をお願い致します。
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返信メールが届かない場合、迷惑メールボックス、フィルターの確認をお願い致します。



洋服も楽器も時代を経て、時には改良され現代に伝わっていると思うと感慨深いものがありますね。
船橋もバロック音楽が好きで今回のコンサートを心待ちにしているようですので、是非皆さんと楽しい時を過ごせたらと思います。
今年最後のアトリエコンサートですので、皆様お誘いの上お越し下さいませ。






サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都中央区日本橋本町4-7-2 ニュー小林ビル3階

03-6225-2257